colors in france

国際結婚をしてパリに住む筆者が、フランスの美味しい家庭料理レシピ、おすすめのスポット、アイテム等をご紹介。
生の声でフランス文化を発信していきます。

フランスの文化

手帳を買いました。

スケジュール管理が苦手なので、お気に入りの手帳を買って、モチベーションをあげようというのが目的。

Hôtel de Ville の大好きなスポット、BHVの売り場であれこれ手にとって選んだのがこちら。

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モチベーションを上げるのが目的なので、デザインは重要。

綺麗な色、シンプルだけど味のあるデザインが気にいって手に取ってみたら、10年ぐらい前に別のサイズで使ったことのあるクオ ヴァディスでした。

当時は気に留めてなかったけど、フランスの手帳です。

中身もこんな感じで一週間が見開きで見られて、一ヶ月分のカレンダーも常に右上にあって分かりやすい。

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サイズもコンパクトだけども小さすぎず本当にちょうどいい。

前に使ったこれより大きいのは、ちょっと大きすぎて邪魔だったのと、カバーが柔らかいので大きいとくたっとしやすいと思った記憶があります。手なじみはいいけど。

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IKEAで2ユーロで買ったメモ帳と一緒に。
くすみのない綺麗な色で気持ちを上げて、タスク管理がんばりまーす。

フランスに来てビックリした食習慣の違いの一つが "朝ごはん" 

フランス人との会話で、「日本では朝食に焼き魚と味噌スープと米を食べるよ」と話すと、
たいてい「なにそれ!朝からそんなもの食べられないよ。」と驚かれます。

どうやら、フランスでは朝ごはんにしょっぱいものを食べる習慣がないらしく、
特に、朝から魚を食べるなんて信じられないみたいです。

日本に旅行したフランス人は、旅館の朝ごはんが辛かったと言っていました。
辛かったって。。。
旅館の豪華な朝ごはんは、日本人にとっては旅の楽しみのひとつなのにね。
petitdéjeuner
photo by  melanie_ko

彼らに日本の朝食の魅力をわかってもらえないのは残念ですが、
最近は、フランスの食習慣を考えると仕方がないのかもしれないと思っています。

ちなみに旅館てのは、フランス人にとってはなかなか酷なところがあるようで、
私の旦那の旅館体験も面白かったのですが、それはまた今度。


フランスでは軽くて甘い朝ごはんが丁度いい。

surletable
photo by Thomas van de Weerd

かくいう私も、今では朝食はフランス流。
パンにバターとコンフィチュール、コーヒーぐらいが丁度よくなってきました。

空腹を満たすというより、体を目覚めさせるために少し食べるという感じです。

その理由を私なりに考察すると、
まず、フランスの食事(昼食と夕食)って量が多くて重いことが多い。
フランス人定番のランチ、サンドウィッチひとつとっても
日本のものとは比べものにならない位ずっしり。

それから、夕食の時間も日本より遅めです。

↓フランス人の定番ランチ。ブーランジュリー(パン屋)にずらりと並ぶ。大きくて、ちょっと食べづらいけどとっても美味しい。

sandwich
photo by mateoutah

だから、朝起きたときにさほど空腹ではないんです。
昨日食べたエネルギーが残っているから、十分お昼まで動ける。

それで、朝は身体に軽く優しく感じられる甘いパンを少し頬張るぐらいが丁度いい。
こんな感じ。

フランスにイングリッシュ・ブレックファーストはやって来ず。


世界的には軽い朝食のほうが主流のようですね。
イギリスでは産業革命の頃に朝食がボリューミーになったそうです。

↓イギリスのfull breakfast。休日の朝にのんびり食べたい。

englishbreakfast
photo by  Garry Knight

その朝食が、移民と共にイギリスからアメリカに渡り、
アメリカのスタイルを取り入れる形で日本にもやってきて、
目玉焼きにベーコンやソーセージというのが西洋風の朝ごはんの定番、
というイメージになったのでしょうね。

フランスでは、このイギリススタイルの朝食をとる人に会ったことは、
今のところ一度もありません。

外国のお客さんが多いホテルなんかにはもちろんあるんでしょうけど、
一般家庭では、結構いろんなお宅に行きましたが、
朝からベーコンやソーセージを食べる人は見たことがありません。

フランス人が外国のものを積極的に喜んで取り入れるタイプの人たちではない
というのがその一因でしょうか。
外からやってくるものに対してどちらかというと懐疑的です。
日本人とは正反対ですね。
でもそこが彼らの面白いところでもあります。

フランス人のほとんどが、朝食はバゲットやビスキュイにコンフィチュールとか、
シリアル、果物という感じで、それにコーヒーやフレッシュジュースを飲みます。

さて、次回はそんなフランス人の朝食アイテムを具体的にご紹介したいと思います。




先日の日曜日、6月21日は夏至の日でした。
一年で最も昼が長いこの日、
フランスでは毎年 "音楽のお祭り (Fête de la musique)" が開催されます。
フランス全土でです。

一体何が起こるかというと、街中でライブ!ライブ!ライブの嵐!!!

街全体が音楽フェスティバルの会場になります。

カフェで、レストランで、路上で、広場で、あらゆる場所でライブが行われ、
音楽が聞こえない場所に行くほうが難しいくらいです。

この日は、プロもアマチュアも関係なく、誰もが自由に好きな音楽をやっていい日。
みんなが自由な心で音楽を楽しみます。

ちゃんこは、今年で2回目です。
去年は南仏のアンティーブ (Antibes) という街に行きましたが、今年はパリ。
家の近くのサンマルタン運河を北へ向かって散歩しました。

まずは、Jaurès駅近くのポワンFMR(Point Éphémère)というカフェから。
といっても、中には入りません。
カフェの前にDJブースがあって、大音量で音楽が流れてきます。
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皆どこかからかお酒や食べ物を買ってきて、地面に座って友達とおしゃべり。
我々もビールとチップスを買ってきて、音楽を聴きながら暫くのんびりしました。

その後、近くの広場へ移動すると、ステージでライブ。
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裏方が間違った曲を流して、ボーカルの人が「違う違ーう!この曲じゃないよー!」なんて言いながら
ノリノリでやっていました。
普段あまり大きなステージでやる機会のないミュージシャンも、この日はチャンスがいっぱいのようです。

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やっぱりここでも地面に座って飲んでしゃべって。
友達と会って話すのが最大の目的だから、他のことにはあまりこだわってません。
これ、フランス人のピクニックの基本スタイルって感じです。

とりあえず何か飲めて、ちょっと口にできるものがあればOK。
たいてい適当で気軽な持ち寄りスタイルです。
ワイン一本持っていけばだいたいOK。

日本だと、お酒もおつまみもあれやこれやと色々買って、あとでみんなで割り勘だったりしませんか?
あれが面倒くさいと思ってしまうのは私だけでしょうか。

さて、次はその隣のバー、La Rotondeへ。
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ここは、しっかりおしゃれしてやってくる若者がいっぱい。
みんな自分をアピールするようにキメてるので、ファッションウォッチングしているだけでも楽しい。

なかなか素敵でしょ?このバー。
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この店は普段からDJがいますが、今日はお客さんが多くていつもとは違う雰囲気。
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そしてお散歩は続きます。

こんな人も。
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このおじちゃんは、アマチュアのギター好きだと思うのですが、みんなから拍手をもらって、
ちょっと恥ずかしそうに、でもとーっても嬉しそうにしていて可愛かったです。
普段は外で演奏しない人もこの日は特別みたい。
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運河沿いには船が浮かんでいて、個人で所有している人もいるのですが、
中国風の提灯を掲げて船上でディナーをしている人たちが。
うっすら月も出て綺麗でした。
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お酒を売るプチ屋台もちらほらありました。
なんか、こうやって見ると随分インパクトのある人たちだな。
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そして、最終的にたどり着いたのがここ。
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かかっているテクノもお客さんのファッションも80年代っぽい雰囲気。
落ち着いた大人もたくさんいたし、なんだか居心地が良かったのですっかり長居!

バッタリ友達にも遭遇して、一緒にワインを飲みながらダンス!ダンス!!ダンス!!!
おかげでスニーカーが砂埃で真っ白に。
でも楽しいからそんなの気にしない!

ここのDJ。デヴィッド・ボウイみたいでカッコいい。
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こうして夜は更けていきました。

なかなか楽しいイベントなので、夏至の日を狙ってフランスに遊びにきてもいいかも。

以下は去年行った南仏のアンティーブ (Antibes) 。

街が小さい分凝縮されているのか、今回のパリでの印象以上と言っても良いぐらい
街中が盛り上がっている印象でした。
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最初はこうして席に座っていたのですが、、、

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どんどんみんな立ち始め。しまいに場所がなくなって椅子やテーブルは撤去。
総立ちライブになりました。

この通りに並んでいるレストランがみんなこんな感じなので、すごい音!
一方で小さな路地に入ると民族音楽をやっていたり。
人もたーくさん!エネルギッシュで楽しい一夜でした。


この音楽のお祭りは、ラジオフランスでプロデューサーをしていたアメリカ人ミュージシャンのアイディアをもとに、フランスの文化相が提案をして実現したものだそうです。
1982年から始まった比較的新しいお祭りで、今年で34回目。

今では、世界の色んな都市でも開催されているようですよ。
日本でも東京の飯田橋にある日仏学院で毎年イベントをやっているようです。
探せばもっとありそうです。


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photo by Graham


こんにちは!ちゃんこです。

ワインを選ぶのって、ワインに詳しくない人にとっては結構難しいものですよね。

私も、
「分厚い本を買って勉強でもしない限りわからないんだろうな」
「手頃な価格のワインなんて、どれもイマイチなワインなんだろうな」
と思い込んでいたのですが、
フランス人の夫のワイン選びに付き合っているうちに、案外そうでもないと思うようになりました。

少しポイントを押さえれば、初心者でもそれなりに美味しいワインを選ぶことができます。

“それなりに”というのは、ワインはやはり奥が深くてこだわりたければどこまでもこだわれるからです。

やっぱり、色々な知識や経験があればこそ、ワインにうるさい人にも美味しいと言われるようなワインが選べるのだろうとは思うのですが、ただ、日常的に楽しむのに、そんなグルメをうならせるワインである必要はありませんよね。

それに、そういう知識や経験は、今日や明日身に付くものではないですし、投資も必要になります。

フランス人のワインの飲み方を見ていると、ワインというのは彼らにとって身近なものなんだなと思います。なんといってもスペイン、イタリアと並ぶヨーロッパのワイン大国ですからね!

皆、毎日の食卓やホームパーティーで手頃なワインを気楽に楽しんでいます。

ちゃんこは、“食”というのは楽しさが大切だと思っているのですが、
最近、こういう気軽な楽しみとしてのワインが大好きになってしまいました。
飲みすぎ注意です。

さてそんなわけで、

前置きが長くなりましたが、今回は、「安くて美味しいデイリーワインの簡単な選び方」をご紹介したいと思います。
なお、フランスワインについてです。


POINT1. ラベルに 「Appellation ー地域名ー Contrôlée」と記載がある。


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上の画像でいうと赤文字の部分です。

これは何かというと、AOCと言って、フランスの各地域で定められた基準を満たしたワインだけがラベルに記載できる認証です。

このAOCを獲得するには、葡萄の産地はもちろんのこと、栽培方法や出来上がったワインの品質にいたるまで、さまざまな基準をクリアしなくてはいけません。

基準を満たしていないのにAOCを記載することは法律で禁止されています。

つまり、この記載があれば一定の品質が保証されているので、安心して選ぶことができるわけです。

ワインに詳しい人というのは、美味しいワインを作る地区や村をよく知っていて、そういう地域のAOCがついたワインを選んでいるのですね。

一般的に、地方<地区<村というように小さなエリアのAOC程ランクが高くなります。

我が家のデイリーワインとしては、ボルドー、ブルゴーニュ、コート・デュ・ローヌなど、地方レベルのAOCワインでも十分と思っています。

あまり詳しくなくても地方名ぐらいは簡単に覚えられますし、フランスでは4ユーロぐらいからそういうワインがあってとってもお手軽です。

最近は円安で輸入品は高いかもしれませんが、日本では、800円ぐらいからそういうワインがあったように記憶しています。

ちゃんこはコート・デュ・ローヌのワインを美味しいと思うことが多いです。
最近は、好みの地区、好みのぶどうの品種なども気になってきました。

ワインを買う場所は、普段はスーパーか、ワイン専門店のチェーン「NICOLAS」に行っています。
ワイン好きにとっては邪道かもしれませんが、我々はそんなこと気にしません。

時々ワインの展示会もあるので、行ってまとめ買いしたりもします。

もちろん、チェーンではないワイン屋さんもたくさんあります。
お店の人と馴染みになればいろいろ教えてもらえるかも。フランス人って常連さんとか馴染みの人にはすごく良くしてくれます。

POINT2. ラベルにMIS EN BOUTEILLLE AU CHATEAU/DOMAINE/PROPRIETEREと記載がある。


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ラベルに、以下のいずれかの記載があるワインは、生産者がぶどうの栽培からワインの醸造、ボトル詰めまでを一貫して行っています。
  • MIS EN BOUTEILLLE AU CHATEAU
  • MIS EN BOUTEILLLE AU DOMAINE
  • MIS EN BOUTEILLE A LA PROPRIETERE
これら以外の場合は、業者がいろいろな生産者からぶどうや出来たワインを買い取り、それらをブレンドしてワインを作り、ボトル詰めをしています。

こういう業者の中にも、美味しいワインを作っていて有名なところもあるのですが、余ったワインを買い取って混ぜて売っているだけ、という場合もあるようです。

ですから、あまり知識がない場合は、AOC表記と共に、この記述があるワインを選ぶほうが簡単ではないかなと思います。

なお、MIS EN BOUTEILLLEの後ろに、いろいろと紛らわしい書き方をしている場合があるので、ご注意ください。AU CHATEAU/AU DOMAINE/A LA PROPRIETEREのいずれかがあるものを選びます。


POINT3. 栓のカバーにRECOLTANTと記載がある。


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これは、日本で買う場合には、輸入代理店が間に入っていると思うので、あまり意味をなさないかもしれないのですが、一応、ご紹介をしておきます。

栓のカバーに、RECOLTANTと書かれているのは、生産者がダイレクトにお店にワインを売っている場合です。

つまり、そのワインが安くても、質が低いからではなく、間に業者が入っていないからですよと教えてくれているのですね。




以上、フランスの美味しいデイリーワインを選ぶ基本でした!

ワインにこだわりのあるフランス人に聞いたところ、彼にとっては10ユーロぐらい出すと、“面白いワイン”に出会えるとのこと。それ以下のワインは面白みには欠けるそうです。

確かに4ユーロぐらいのワインで面白いワインに出会ったことはないかもしれません。ですが、時々「この値段でこんなに美味しいなんてビックリ!?」というワインに出会うことはあります。そういうときは、覚えておいてリピートします。

手頃な価格帯のワインはいろいろ試すことができますよね。私も、飲み続けているうちに、だんだんワインの味がわかってきたように思います。そして、美味しいワインの選び方というのは、最終的には人それぞれ、好みの問題だそうです。

もっともっと色々なワインを試したくなる、そんな今日この頃です。



ではまた!
À bientôt !

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